紙質とは 用紙の種類や用途を紹介

紙質とは 用紙の種類や用途を紹介

紙質とは紙が持つ特徴のことです。用紙は種類によって鮮明に印刷できるものや筆記性が高いものなどさまざまな性質を持っています。紙質の違いに影響するのは、原材料に使われるパルプの種類や表面への塗工の有無です。使用する材料や塗工の有無によって、紙の白色度や平滑性など印刷にかかわる特性が変わります。

印刷する用紙を選ぶ場合は、用途に合わせて紙を選ぶことが大切です。この記事では、印刷向きの用紙を中心に紙質の違いや特徴を説明します。

紙質を決めるものとは?

紙質は、紙の色や表面の状況で決まります。これらは原材料や塗工の有無などに左右されます。

影響が出る紙質 詳細
原材料 強度

手触り
劣化しにくさ
パルプなどを原料とする用紙は、植物繊維を原料とする和紙より繊維が短く、強度が低くなる。
原料に機械パルプがはいると、ざらざらとした質感で変色しやすくなる。
塗工の有無 色(白色度)
印刷性
筆記性
表面に白色顔料が、どの位の厚みで塗られているかで表面の平滑性や紙の白色度が変化する。
塗工紙表面の平滑度や白色度が高いと光がよく反射するためツヤがでて、色が鮮やかに印刷できる。
ただし、平滑度が高くなると鉛筆などの筆記性がなくなる。

原材料による紙質への影響

紙の品質の違いは、手触りや印刷性、紙の劣化しにくさに影響します。紙の品質は使われている原料の種類と白色度によって区分されています。一般的な用紙のグレードは、上質紙(上級紙)、中質紙(中級紙)、ざら紙(下級紙)の3種類です。
中質紙やざら紙の原料には化学パルプの他に古紙が原料の機械パルプが使われます。機械パルプが入ると表面はざらざらとした手触りです。また機械パルプにはリグニンと呼ばれる変色物質の1つが含まれます。リグニンは、太陽光や蛍光灯などの紫外線が当たる場所に紙を置いて長時間放置すると、紙の表面が変色しやすくなります。

・紙の原材料と紙質の関係

上質紙 中質紙 ざら紙
原料 化学パルプ100% 化学パルプ40%-90%
機械パルプ10%-60%
化学パルプ40%未満
機械パルプ60%以上
白色度 75%-95% 65-75% 55%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい 劣化しやすい 劣化しやすい
手触り さらさら ざらざら ざらざら
光沢 なし なし なし
用途 商業印刷、一般印刷 教科書、雑誌 マンガ誌

塗工による紙質への影響

紙に塗工される白色顔料などのコート剤が厚くなるほど、用紙の白色度があがり、平滑度が高く、きれいに印刷できる紙になります。
一般的に塗工白色顔料などが塗工されている用紙(以下、塗工紙)は、ベースに使用される紙の品質が高く、塗られている塗料が厚いほど品質が高いです。塗工紙は上質紙や中質紙をベースに作られます。中質紙を使った塗工紙は上質紙をつかったものよりざらざらとした手触りです。

印刷向きの用紙の種類と用途

印刷に使われる用紙は大きく塗工紙と非塗工紙があります。塗工がない非塗工紙はざらざらとした手触りで、鉛筆などの筆記がしやすいです。塗工紙は表面が平滑でつるつるとしており、インクのりがよく、発色のよい印刷ができます。

筆書きやペン字書きしやすい非塗工紙

◆ 奉書紙

奉書紙はコウゾと呼ばれる植物を原料とした厚手で白い和紙です。子どもの名前を書いて記念にする「命名書」や、お香典やお布施を包む用紙などに使用されます。奉書紙の表面はつるっとした手触りで、筆やマーカーなどで書いてもにじみにくく書きやすい点が特徴です。

・奉書紙の基本情報と紙質

原料 木材パルプ
白色度 90%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり 表面はつるっとしており、裏面はざらざら
光沢 少しある
用途 命名書

◆ 上質紙

上質紙は、ノートやメモ帳、コピー用紙などに使用されるさらさらとした触り心地の用紙です。塗料が塗られていない非塗工紙であるため紙の表面には凹凸があり、鉛筆などで文字が書きやすいです。

・上質紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 75%-95%
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり さらさら
光沢 なし
用途 ノート、メモ帳、コピー用紙

◆ ケント紙

ケント紙は、厚みと固さがあって張りがある用紙です。見た目は画用紙に似ています。白色度が高く、表面はなめらかな手触りです。印刷をすると発色が良く、インクが滲みにくいです。鉛筆やペン、絵の具などの筆記性も優れています。

・ケント紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 95%-99.5%
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり さらさら
光沢 なし
用途 イラスト、漫画、製図

◆ コート紙

コート紙は表面に白色顔料などのコート剤が塗布された塗工紙です。光沢があり、触るとぺたぺたとしています。印刷したときの発色がよく、ツヤがあるため、写真印刷のほか、カタログや本の表紙などの印刷に適しています。表面の平滑度が高いため、鉛筆などの書き込みはしにくいです。

・コート紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 85%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり ぺたぺた
光沢 あり
用途 写真集、カタログ

◆ アートポスト紙

厚みのあるコート紙です。通常のコート紙と比べ、厚みが倍以上あります。触るとつるつるとしていて、色の再現に優れています。写真などは細かい部分まで表現が可能です。アートポスト紙は厚みがあるため、ポストカードや名刺、店内で使用するPOPなどに幅広く使用されています。

・アートポスト紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 90%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり つるつる
光沢 あり
用途 ポストカード、POP、名刺

◆ マットコート紙

表面に白色顔料などのマット系のコート剤が塗布された塗工紙です。コート紙と比べ光沢がおさえられ、触るとコート紙よりもさらさらとしています。上質紙に印刷するよりも発色よく印刷でき、用紙表面からの光の反射も少なく文字が読みやすいです。写真と文字を両方載せる印刷物によく使われます。程よい凹凸が表面にあるため、鉛筆などの筆記も可能です。

・マットコート紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 85%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり さらさら
光沢 少しあり
用途 雑誌、カタログ

◆ マットポスト紙

マットポスト紙は、厚みがあるマットコート紙です。通常のマットコート紙と比べ、厚みが倍以上あります。表面はさらっとした手触りです。カラー印刷をすると光の反射が少ないため落ち着いた印象に仕上がります。マットポストは、カタログなどの表紙や名刺によく使われます。

・マットポスト紙の基本情報と紙質

原料 化学パルプ
白色度 80%前後
劣化しやすさ 劣化しにくい
手ざわり さらさら
光沢 少しあり
用途 名刺、カタログ

画材や梱包向きの用紙

水彩紙

水彩紙は水を多く使う水彩画におすすめです。材料は、コットンや木材パルプなどが使用され、サイズ剤と呼ばれる薬剤でにじみ止め処理が施されています。触り心地は水彩紙の表面の粗さにより異なり、ざらざらしたものやつるつるとしたものがあります。

水彩紙は厚みがあり、絵の具をすぐに吸収しない処理が施されているため、ぼかしやグラデーション、絵の具の重ね塗りといった表現が可能です。

梱包に使いやすい用紙

◆ クラフト紙

クラフト紙は、クラフトパルプが原材料に使用された紙です。ざらつきのある手触りです。色は、茶色や白があります。紙の繊維が長く破れにくいため、紙箱や包装紙などの用途に使われます。

◆ 薄葉紙

薄葉紙は、シャツや靴などの包装紙やラッピングペーパーなどに使われる薄手の用紙です。触るとふわふわとしていて軽く、包んだものが透けて見えるのが特徴です。箱に詰める前のプレゼントなどを薄葉紙で包むことで、特別感や高級感を出しやすくなります。

まとめ

自身の用途に沿った用紙を選ぶ場合は、実際に紙を手に取り、手触りや質感などの紙質を確認することが重要です。紙質を調べる際は、紙の見本帳などを活用しましょう。紙の見本帳は印刷会社などで発行しています。

冊子製本キングでは、無料の紙見本をご用意しています。紙の厚みや質感、発色などを確認してみてください。
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