冊子とは?

更新:2025年4月10日

コラム_冊子とは

冊子という言葉を何となく使っている人も多いかもしれませんが、明確な定義をご存じですか?冊子と一言で言っても、内容や用途などさまざまな種類があります。
冊子とは、表紙や本文といった印刷物を綴じたもののことをいいます。厳密には、和風のものを冊子、洋風のものを本と呼ぶこともあるようです。
そこで、綴じ方やサイズ、用紙といった基本的な知識をご紹介します。冊子を作る際の参考にしてみてください。

冊子は4の倍数のページ数で作るのが基本です。冊子のページの数え方は、表紙が1ページ目、表紙の裏面が2ページ目、本文の始まりにあたるページを3ページ目と数えます。本文の最終ページ、裏表紙の裏面、裏表紙と数えていき、裏表紙が最後のページとなります。冊子を作る際は、表紙や裏表紙を含めたページ数を考えなければいけません。

ページの数え方をイラストで確認する ページの数え方をイラストで確認する

冊子によく使われるサイズは、A4・B5・A5・B6・A6などです。冊子にはさまざまサイズのものがあり、用途によってサイズを使い分けることができます。

A4(210mm×297mm)サイズは、報告書や写真集などによく使われる、B5(182mm×257mm)サイズはA4より少し小さいサイズで週刊誌や雑誌などで使われています。

A5(148mm×210mm)サイズはA4の半分の大きさで、教科書などによく使われています。B6は単行本、A6は文庫本がおすすめです。他にも新書本に使われる新書版やフリーペーパーに使われるタブロイド判、新聞に使われるブランケット版などさまざまなサイズがあります。

冊子サイズ比較

冊子を作る際には、綴じ方に種類があることを知っておく必要があります。

無線綴じ

無線綴じは印刷した用紙を1枚ずつ重ね、背の部分を糊で接着して表紙でくるむ製本方法です。無線綴じ製本された冊子はページが抜け落ちる心配がなく、丈夫で美しい仕上がりになるため、保存性を高めたい冊子に適しています。
無線綴じはページ数が多く、厚みのある冊子を作りたい場合によく利用されます。報告書や記念誌、作品集、教科書、小説、カタログなど幅広い用途で利用いただけます。

冊子製本キングでは、豊富な用紙の種類やPP加工などのオプションをご用意しており、お客様のニーズに合わせた無線綴じ冊子を作成できます。ページ数が多い冊子や、丈夫で美しい冊子を作りたい方はぜひ無線綴じ冊子をご検討ください。

無線綴じ
無線綴じ

中綴じ

中綴じは印刷した用紙を重ねて中心で2つ折にし、折った部分を針金(ホチキス)で綴る製本方法です。中綴じ製本された冊子はページを奥まで開くことができるため、写真やイラストなど、見開きを1ページとするデザインに向いています。
中綴じは絵本や商品カタログ、フリーペーパー、チラシ、パンフレットなどの小冊子、情報誌、論文・レポート印刷など幅広い用途で利用いただけます。 中綴じは印刷用紙を半分に折ってホチキス止めする製本方法のため、ページ数が少なめの冊子に向いています。

冊子製本キングでは8~52ページまでの中綴じ冊子の注文に対応しています。なおページ数が多く、丈夫な冊子を作りたい方やPP加工などのオプションを選びたい方は無線綴じ冊子もご利用いただけます。

中綴じ
中綴じ

平綴じ

平綴じとは、本の背側から5mmくらい内側までを綴じ代とし、2~3ヶ所を表紙から裏表紙にかけてホチキスでとめて、紙を綴じる製本方法です。針金平綴じ、針金綴じとも呼ばれています。平綴じで綴じる用紙は出来上がりサイズそのままか、A3サイズの紙を二つ折りにしA4としたものなどが使われます。

糸かがり綴じ

糸かがり綴じは糸と接着剤を使って冊子の背表紙部分を綴じる綴じ方です。耐久性に優れ、ハードカバーや辞書など厚い本でも製本できます。作業工数が多いため、コストがかかりやすいです。

リング綴じ

全ページに穴をあけ、穴にプラスチックまたは金属のリングを通し固定する綴じ方です。綴じ具として、スパイラルやツインリングと呼ばれるリングが使われます。見開きやすいことが特徴で、ノートやカレンダーなどにおすすめです。

冊子を作成する際には、用途や内容、綴じ方によって用紙の種類を使い分けます。用紙の種類についての特徴をご紹介します。

冊子製本キングでは取扱いのある紙質は様々で、それぞれの用途に応じた使い分けができます。用途に合った用紙が分からなければ、文字が主なら「上質紙」、写真やイラストが主なら「コート紙」がおすすめです。

上質紙

上質紙はコピー用紙に近く、きめの細かいコシの強い用紙です。表面に塗料が使用されていないため、光沢や艶はなく自然で落ち着いた仕上がりになります。写真は若干沈んだ色合いになります。
文字の視認性に非常に優れていて、論文や文集、書籍などに使われます。
鉛筆やボールペンでの筆記ができる特徴があります。

上質紙の写真

コート紙

商業印刷に最も用いられている、ツヤのある用紙です。表面はしっとりとした触り心地で高級感を表現できます。
写真を発色良く見せたい場合や多く使用される場合におすすめです。

コート紙の写真

マット紙

光沢が抑えられ、しっとりした落ち着いた用紙です。反射によるちらつきが少なく、文字の多い冊子によく使用されます。発色も良く、上質紙などと比べてさらに美しく色を表現できます。白色度も高く文字の視認性も高い用紙となっております。

マットコート紙の写真

b7バルキー

b7バルキーは上質紙よりも厚みがありながら軽量な用紙です。すっきりとした白とやわらかい紙質で上品な仕上がりになります。表面が少しザラザラしていて、ペンや鉛筆の書き込みのし易い用紙です。
論文や問題集の他に雑誌や書籍など幅広く利用されます。

b7バルキーの写真

ラフクリーム

ラフクリームは淡い黄色の書籍用紙です。手触りが軽くやわらかい用紙です。厚みが出ても軽い冊子が作れます。自分史・記念誌などに適した用紙であり、鉛筆やボールペンでの筆記が出来る特徴があります。しなやかなめくり心地が特徴で上質紙より軽いです。退色しにくく、保存性に優れています。
目が疲れにくいため、文庫本などにもおすすめです。

ラフクリームの写真

アイベスト

アイベスト(表紙用紙)は程よい光沢があり、写真も鮮やかに表現します。用紙の厚みもしっかりあるので、高級感のある冊子に仕上がります。
鮮やかな色彩と豊かな量感を再現し、写真なども綺麗に映ります。
出版表紙や名刺、POP、パッケージなどにも使われます。

アイベストの写真

さまざまな種類の冊子がありますが、その中でもパンフレットとカタログ、報告書におすすめの仕様をご紹介します。

パンフレット

パンフレットは中綴じ製本で制作されることが多く、比較的ページ数の少ない製品カタログや企業案内などに適しています。中綴じ製本はページを180度開くことができることから、製品写真や企業ロゴなどを見開きで大きく掲載できます。そのため、パンフレットの限られたスペースでも見やすさを担保することができ、商品やサービスの魅力を効果的にアピールできます。

冊子製本キングでパンフレットをご注文の場合、中綴じ・カラー印刷、A4サイズ、コート紙90kg、16ページで1部792円(税込)から作成できます。

カタログ

カタログは商品やサービスの詳細な情報を掲載し、顧客の購買意欲を高める重要なマーケティングツールなため、製品ラインナップが多い企業では100ページを超える厚いカタログもあります。情報の見やすさと分かりやすさの両方を意識したカタログごとに適切な製本方法の選択が重要です。

冊子製本キングでカタログをご注文の場合、無線綴じ・カラー印刷、表紙/コート紙135㎏・本文用紙/コート紙110kg、A4サイズ、100ページで1部2,011(税込)から作成できます。

報告書

大学のレポートや企業の報告書など、論文ほどページ数が多くない場合は無線綴じがおすすめです。報告書などを大量に印刷するときには、中綴じ製本ならコストを抑えつつ見やすさも確保できます。

冊子製本キングで報告書をご注文の場合、無線綴じ・モノクロ印刷、表紙/上質紙110kg・本文/90kg、A4サイズ、100ページで1部961円(税込)から作成できます。

冊子の印刷には一般的にオンデマンド印刷とオフセット印刷が用いられます。
冊子製本キングではお客様により安く、より早く商品をお届けする商品ためにオンデマンド印刷を取り扱っています。
オンデマンド印刷はオフセット印刷と比べて印刷精度が劣ると言われていますが、冊子製本キングでは最新のオンデマンド印刷機を導入し、オフセット印刷に遜色ない品質をご提供しています。

オフセット印刷

オフセット印刷は大ロットの印刷に適しています。オフセット印刷は印刷の型となる「版」を製版し、その版にインクを載せて紙に押し当てることで印刷を行います。版を製版する工程を必要としますが、高品質を保ったまま大量の印刷をすることができます。

オンデマンド印刷

オンデマンド印刷は小ロットや種類の多い印刷に適しています。オンデマンド印刷は印刷の型となる「版」を製版する工程がなく、デジタルデータを直接用紙に印刷する印刷方式です。工程が少ない分スピーディかつ価格を抑えた印刷が可能になります。

冊子の制作過程には出版業界特有の専門用語があります。
注文するときに困ることがないように前もって用語の意味を知っておくと、スムーズに冊子を作ることができます。

背幅

背幅とは無線綴じ冊子の「背表紙」の部分です。背表紙の幅が「背幅」です。

本の背幅は、計算式やWEBサイト上のツールなどによって算出することができます。自分が作りたい本のページ数や用紙によってどの程度の背幅ができるのかを事前に知っておけば、デザインや仕様の変更も検討しやすくなるでしょう。

無線綴じ冊子背幅計算はコチラ▶

ノンブル

ノンブルとは、一言でいうと「ページ番号」のことです。小説や雑誌、マンガを読んでいると、ページの端っこに番号が打ってあるのを目にしたことがある人も多いことでしょう。ノンブルとはドイツ語の「nombre」が語源であり、出版社などでは、ページ番号を付けることを「ノンブルを振る」と言います。

また本を使用する人にとってだけではなく、制作する側にとっても重要な役割があります。原稿が仕上がって印刷するというときに、ノンブルが付いていなければページ数が合っているかどうかを確認することができません。ノンブルは、ページ数間違いや落丁といったミスを防いでくれます。

台割

台割は、どのページにどんな内容を載せるかを割り振った表のことです。出版業界で使われている業界用語で「台割表」「ページ割」と呼ばれることもあります。台割はパンフレットや論文集などのように複数の人が作成に関わる場合の管理、同人誌などを作る際のページごとのチェックリストとして使われます。

面付け

面付けとは、製本したときに各ページが正し順番になるように用紙に印刷するページの配置を調整することです。製本や印刷依頼を業者にする際は依頼先で面付けを行ってくれることも多いですが、コピー機などを使い自作する場合は、ミスなく印刷するため面付けが必要になります。

丁合・折丁

折丁(おりちょう)は大きな用紙に複数のページを印刷する際に、ページ順に並ぶように用紙を折りたたんで作った本の中身の一部のことです。丁合(ちょうあい)は、折丁を正しい順番に並べ、束にする作業のことです。

フライヤーや折り込み広告、ジャバラ折りのパンフレットは折丁が印刷の最終工程になり、「ペラ丁」ともよばれます。現在はほとんどの折り作業は機械化されており、不規則な形式の印刷物の場合に手作業で行われることがあります。

ノンブルの役割制作を検討中の方におすすめ!

冊子製本キングでは冊子をできるだけ安く印刷・製本されたい方にお得なサービスを多数ご提供しております。1部302円(税込)※から、最短3営業日で作成可能!
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