【中小企業向け】会社案内の作り方~作成の流れや構成内容について

中小企業にとって、営業活動や採用活動はなくてはならないもの。
会社がどんな商品を扱っているのか、どんな人材が必要なのかを一目で知ってもらうために「会社案内」は必要不可欠です。
会社案内は、どのように会社案内を使用するかという目的で集めるべき素材が変わってきます。ここでは初めての方が会社案内を作るために、まとめる必要がある原稿や写真を説明します。
会社案内を作る前に確認すること

・なぜ会社案内を作るのか
会社案内を作る「目的」はいくつかあります。
取引先への営業で自社を知ってもらうため、新卒や中途社員の募集のため、株主総会で信頼度を高めてもらうなど、目的によって掲載する内容は異なります。誰に何を伝える会社案内かをまず具体的にしていく必要があります。
・誰に向けて作るのか
取引先の人なのか、入社を希望する求職者なのか、一般ユーザーなのか、株主なのか、ターゲットを絞り込むことが重要です。具体的にターゲットを決めないと何を伝えるべきか判断できないため、会社案内を使う状況、相手の悩み・知りたいこと、既に知っていることは何かまで決めておくといいでしょう。
・予算(発行部数や仕様)
冊子製本キングで作成した場合、会社案内は1冊754円~8,200円です。この費用は会社案内を構成するページ数やサイズなどでも変わってきます。
業者により対応できるオプションの種類や費用も様々です。おおよその費用をWeb見積もりなどで出し予算と照らし合わせると良いでしょう。
1冊 | 10冊 | 50冊 | 100冊 |
1,549円 | 4,620円 | 14,500円 | 18,600円 |
サイズ : | B5表紙 : | 両面カラーコート | 90kgページ数 : | 32ページ
綴じ : | 中綴じ本文 : | 両面カラーコート | 90kg営業日 : | 7営業日
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・外部委託するかどうか
中小企業の会社案内は、企画・構成・取材・撮影・ライティングなどすべての項目を自社で賄うことが多いです。
会社案内を作成した経験がないとPR効果の高い会社案内を作ることは難しいでしょう。すべてを外部委託し作ってもらうには費用もかかるので予算的にもなかなか難しい場合もあるかと思います。
それならば、デザインだけ外注するなど一部をお任せするのもひとつの方法です。
また、デザインに自信があるならばWordやPowerPointでの入稿ができる業者もあるので、自社でデザインを作成してもよいでしょう。
\冊子製本キングはWord・パワポでの入稿に対応しています!/
会社案内の作り方の流れ

会社案内の使用目的、ターゲットなどの枠組みがきまったらいよいよ会社案内作りに着手しましょう。
以下の作成手順で進めると、効率よく会社案内を作ることができます。
①構成内容を決める
主に営業活動で使用する会社案内での構成内容例は以下になります。
企業理念 |
企業の「志」や「姿勢」を表します。 いちばん大切ともいえる項目なのでキャッチコピーを適宜用いる、実績とともに記載するなど説得力のある表現が求められます。 |
代表挨拶 |
会社の「顔」として、代表者の思いや企業のビジョンを綴った項目です。 投資家や取引先が真っ先に確認するポイントです。 |
事業内容 | サービスや商品の具体的な内容について説明された項目です。 |
会社概要(沿革) |
「会社概要」とは、法人名・所在地・資本金・従業員数・関連会社・主な取引先などその企業のプロフィールを示したものです。 会社の成り立ちや、現在までの歴史が「沿革」になります。組織変更や商品の発売を時間軸で掲載すると良いでしょう。また、社史が短い場合は掲載しなくても大丈夫です。 |
社員紹介 | その企業で中心となって働く社員のインタビューなどを掲載した項目です。 |
取り扱い商品 | 主力商品や、どんな商品に力を入れて開発しているかなどを説明する項目となります。 |
また、採用活動で会社案内を作る場合は以下の項目も織り込むようにしましょう。
求職者に求めている人物人物像や求職者に向けた社長メッセージ | どんな人材に来てもらいたいかを示す社員の働いているところやインタビュー、社長からのメッセージなどの項目です。 |
福利厚生 | 仕事以外の部分で社員にはどんなメリットがあるのか、福利厚生の面からもアピールしましょう。 |
募集要項、選考フロー | 仕事内容や給料などの募集要項と書類審査や面接を何回行うかなどの選考フローは採用の会社案内に必須です。 |
②ラフデザインを作る
会社案内のページごとの配置をまとめたラフデザインをWordやPowerPointなどでつくるといいでしょう。

・構成内容のページ割り振り
会社案内はページ数が少ないものがほとんどのため理念や代表挨拶など多くの項目を載せる際に、どこにどの項目を入れるか、ページの割り振り(割付)を行います。
会社案内のページの割り振りは読む人の視線の流れにそって考えると見やすいものになります。たとえば左綴じで横書きの説明が記載されている会社案内では、人は左上から右下にかけて目線が移動します。そのため、キャッチコピーなど重要な項目は左上に入れると会社案内を読む人に重要なメッセージを効果的に伝えることができます。
・文章量
文章量はトピックにもよりますが、詰め込みすぎないようにしましょう。文章量は文字の大きさとレイアウトから逆算すると考えやすいです。たとえば、一般的な会社案内の本文の文字サイズは8.5~13ポイントです。この文字サイズを基準に文章を配置するスペースをあらかじめ決め、入る量の説明の文章を作るときれいに仕上がります。
会社案内では、レイアウトに余白があるシンプルなワンフレーズほど目立つため、伝えたいことはわかりやすく短い文章にしておくと良いでしょう。
・写真を入れる位置や、必要な枚数
写真などもまた、多く使いすぎると逆効果です。基本的にすべての写真のサイズを統一し、レイアウトを検討していくとバランスの良い構成になります。
写真の配置に迷った場合は、ラフ案を手描きしていちばんしっくりくるレイアウトを考えましょう。また、PowerPointなどでレイアウトを作る場合はグリッド線などを利用すると大きさや構図が考えやすいです。
③必要な素材を準備する
・原稿の準備(代表の挨拶文、社員紹介の文章など)
代表の挨拶文はパンフレットを表紙から開いた最初のページに掲載されることが多い重要なコンテンツです。
社員紹介なども含め、きちんとインタビューし原稿に起こす必要があります。
・写真
代表・社屋・商品の写真を掲載することで会社の雰囲気などが伝わりやすくなるので、なるべく用意することをおすすめします。
その他の仕事風景やイメージ写真については購入する方法もあります。
写真素材のサイトなどを確認してみましょう。
・その他の素材
会社のロゴやイラストなど会社案内の目的に合わせて準備しておきましょう。
たとえば、株主総会で使う会社案内なら売り上げグラフ、来客が多い会社の会社案内であれば地図が必要になる場合があります。
④自社でデザイン作成するor外部委託する
・ラフ案と準備した素材をもとにデザインを作成する
ラフ案と素材が集まったら、組み合わせてデザインしてみましょう。
PhotoshopやIllustratorなどのデザインソフトやofficeソフトを使いPDFなどにデータ化しておくと、いつでも印刷できるので簡単です。
・構成チェック
作成したデザインを最終確認しましょう。レイアウトや文章など、誤りがないか確認するようにしましょう。
・データができたら、自社印刷または業者に依頼する
自社で作るなら必要な時に必要な部数を刷ることができます。
しかし、発行部数が多い場合は業者に依頼した方が、コストを抑えられる場合もあります。
業者に依頼する場合は、依頼する会社の入稿方法に合わせてデータを作成してください。
まとめ
企業の顔でもある会社案内は、企画段階からさまざまなプロセスを経て練り上げていくことで効果の高いものを作り出すことができます。
自社で作成する場合も外部にお任せする場合も、コンセプトやデザインは重要です。
しっかりと準備・取材し、納得のいく会社案内を作るようにしましょう。