A2サイズのデータ出力・印刷方法
ポスターや看板、展示資料などをA2サイズに印刷する方法は、大きい1枚の紙に印刷する大判印刷と分割印刷があります。
大判印刷はプリントショップや印刷会社への依頼で印刷できます。分割印刷の場合は、家庭用プリンターやコンビニのコピー機でA3、A4サイズで印刷すれば作成できます。
この記事ではA2サイズで印刷する際の料金や手間、仕上がりなどの違いを紹介します。
A2サイズの用紙への大判印刷
大きいサイズの用紙へのデータ出力はプリントショップや印刷会社で行えます。A2はもちろんB0・A0サイズまで対応可能なところが多いです。
プリントショップを利用した印刷
プリントショップはUSBメモリなどのメディアに入れたデータを店舗に持参して印刷依頼をします。プリントショップは、当日に印刷物の受け取りが可能です。注文する部数が多ければネット印刷よりも単価が安くなる場合もあります。
・一般的なプリントショップ印刷の仕様
受け取りまでの時間 | 1時間~3時間 |
価格※1(カラー) | 1,500円~3,500円 |
用紙の種類 | 上質紙、光沢紙、マット紙 |
※1:A2用紙への印刷価格を記載
ネット印刷を利用した印刷
ネット印刷は、オンラインで発注やデータ入稿ができます。受け取りは早くても翌日が一般的です。用紙選択の幅が広く、ラミネート加工などができます。
納期を遅くすることで単価を500円~1,000円安くできる場合があります。また印刷する部数が多い場合、プリントショップよりも価格が安いです。ただし、購入価格が一定額をこえないと別途送料がかかる業者もあるため事前に確認するとよいでしょう。
・一般的なネット印刷の仕様
受け取りまでの時間 | 2日~7日 |
価格※2(カラー) | 2,000円~3,000円 |
用紙の種類 | 上質紙、光沢紙、マット紙、スノーホワイト、アートポスト、和紙 |
※2:A2用紙、即日配送、1部印刷の価格を参照
小さいサイズの用紙に分割印刷し貼りあわせる
一般的な家庭用プリンターやコンビニのコピー機で印刷できるのはA3以下のサイズです。A2サイズは分割印刷し、それをつなぎ合わせて制作できます。切り貼りする手間がかかり手作り感のある仕上がりにはなるものの、プリントショップや印刷会社のおよそ半分の価格で作れます。
印刷価格は、たとえばローソンのマルチコピー機で、A2サイズ相当の出力をする場合は、下記表の値段になります。用紙は普通紙、光沢紙から選択できます。光沢紙はA4サイズのみの扱いです。
仕上がりサイズ | 出力用紙サイズと出力枚数 | 用紙種類 | 値段(フルカラー) |
A2相当 | A3×2枚 | 普通紙 | 240円 |
A2相当 | A4×4枚 | 光沢紙 | 480円 |
分割印刷の活用
プリンターについている分割印刷機能/ポスター印刷機能を使うと、サイズ調整する手間なしで、希望サイズの印刷物用にデータを出力することができます。
たとえばA4用紙を使って大きいサイズのポスターを作る場合の分割数は以下のようになります。
仕上がりサイズ | 分割数 |
A3 | 2分割 |
A2 | 4分割 |
A1 | 9分割 |
A0 | 16分割 |
なお、小さいデータを拡大印刷する場合は、画像の解像度によっては荒れた印象になるため解像度を事前に確認しましょう。機種や出力サイズ、カラーかモノクロかなどの条件によりますが、A2カラー出力の場合は原寸大で150dpi~250dpiのデータ解像度があれば荒れた印象にはなりにくいです。
分割印刷の設定手順
CanonのTS8230シリーズを例に、家庭用プリンターの分割印刷機能を使ったA2サイズポスター用の出力方法を説明します。
- プリンタードライバーのウインドウを開く
- ページ設定シート内「ページレイアウト」で「分割/ポスター」を選択
- 「出力用紙サイズ」でプリンターにセットしている用紙サイズを選択
- 画像の分割数・印刷ページなどを設定。必要に応じて「詳細設定」を選択して「分割/ポスター印刷」ダイアログボックスで以下を設定して「OK」をクリック
- ページ設定シートの「OK」をクリックして印刷
また切り取り/のりしろを印刷設定がある場合、利用すると張り合わせ時の目安になるため活用するとよいでしょう。