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オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いとは?

更新:2022年4月6日
オンデマンド印刷とオフセット印刷の違いとは?

少ない量の印刷ならオンデマンド印刷、多い量の印刷にはオフセット印刷がおすすめと言われていますが、理由やそれぞれの印刷の仕上がりの違いをご存知でしょうか?この違いは「印刷版」を使うかによって生まれます。

オンデマンド印刷は印刷版を使用せず、データを直接印刷する方法です。印刷版がないため、様々なレイアウトの印刷に柔軟に差し替えでき、少量の印刷を低価格で対応できます。
一方、オフセット印刷は印刷版を使った印刷方法です。少数の印刷では印刷版の価格分オンデマンド印刷より割高です。しかし、1度印刷版を作ってしまえば百や千単位の印刷物をオンデマンド印刷より高品質に印刷でき、価格を下げることができます。

今回は、オンデマンド印刷とオフセット印刷の価格や仕上がりの違いと、それぞれのメリット、デメリットについて詳しく説明します。

オンデマンド印刷は印刷版を使用せず、オフセット印刷は印刷版を使った印刷方法です。
印刷機には、使うことができる色の数で単色印刷機(黒のみ)、2色機、4色機があります。フルカラーの印刷ではCMYKなどシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインクが使われます。4色のインクを順番に重ね、使うインクの量を調整することでさまざまな色を表現します。
オンデマンド印刷とオフセット印刷のどちらも4色の色を組み合わせてフルカラー印刷する点は同じです。しかし、印刷する際にどのようにインクを用紙につけるかという工程に使われる原理やインクの種類が違います。

オンデマンド印刷では、電子写真方式やレーザープリンターとよばれる印刷方式が使われています。オンデマンド印刷で特に多く使われているのがトナーインクを使った電子写真方式の印刷です。

オンデマンド印刷のインクの種類は印刷機の機種によって決まり、変えることができません。またサイズの拡大が難しく印刷可能サイズがA3サイズまでになる印刷機が多いです。

電子写真方式は静電気を利用して図面をつくり、紙にインクをつける印刷方法です。他の印刷方法と比較し、早く高画質な印刷ができる印刷方式です。

電子写真方式の印刷の流れ

1 感光体ドラムに静電気を発生させる。
2 印刷したい部分の静電気をLEDで除去し静電気が発生していない部分にトナーインクがつく。
3 印刷したい紙の反対側から電荷をかけ紙にトナーをのせる。
4 用紙にインクがのったら、熱をかけてインクを固定する。

ノズルとよばれる小さな穴から液状のインクを飛ばし、印刷用紙の上にインクをのせる印刷方式です。
インクジェット方式には、印字する場合だけインクを飛ばすドロップオンデマンド型と連続的に吐出されるインクを偏向電極で曲げることで描画していくコンティニュアス型があります。
どちらも600〜1200dpiの解像度でオフセット印刷と近い品質で印刷できます。

オフセット印刷は、平版印刷ともいわれる印刷方式です。そもそもオフセットは転写(OFF)、印刷(SET)という工程がある印刷方法全般のことを指します。電子写真方式などにも転写・印刷の工程が使われオフセットとよばれることがありますが、この記事では平版印刷をオフセット印刷として説明します。

オフセット印刷の流れ

1 印刷したい図面を型取った版にインクをつける
2 版からブランケットとよばれるゴムローラーに図面を転写する
3 ブランケットから用紙にインクを印刷する

版から用紙に直接印刷しないことで、版の摩耗を防ぎ大量印刷が可能になります。また弾力性のあるゴムローラーを使って転写することで均一に用紙に力がかかり、濃淡のムラなども出にくくなることが特徴です。

オンデマンド印刷とオフセット印刷では、オフセット印刷の方がきれいに仕上がります。これは、オフセット印刷のほうが高い解像度で処理できるためです。解像度とは、1インチあたり何個の点があるかを表した数字です。単位は「dpi」であり、数字が大きければ大きいほどきれいに印刷できます。それぞれの印刷方法の解像度は、オフセット印刷は2400dpi前後、オンデマンド印刷は600〜1200dpiになり、オフセット印刷の方がよりはっきりと細やかな印刷が可能です。

しかし、印刷物で一般的に推奨されている解像度はA1サイズまでが300〜450dpiです。それ以上の大型の掲示物になると、遠くから見ることを想定したものが多くなりますので解像度200dpi程度が推奨されることもあります。

写真集など高い解像度にこだわりたい印刷物以外は、オンデマンド印刷で印刷しても問題ないと言えます。そのため、印刷方法は印刷する部数に応じて選ぶと良いでしょう。

また、オンデマンド印刷とオフセット印刷のおおまかな違いは以下の通りです。オンデマンド印刷は500部以下や種類のあるデザインの印刷を安く仕上げることができます。一方、オフセット印刷は印刷する数が多いものをきれいに安く仕上げることができ、特色などこだわった色を使った印刷も可能です。

オンデマンド印刷 オフセット印刷
推奨印刷部数 500部以下 1000部以上
特色(金色・銀色など) 使用不可 使用可能
対応するdpi 600 dpi〜1200dpi 2400 dpi
印刷物の仕上がり
部数が少ないときの印刷価格 安い 高い
部数が多いときの印刷価格 高い 安い
複数デザインの印刷しやすさ

※印刷業者によって異なります。

オンデマンド印刷は、冊子の印刷で500部以下、チラシなどの1枚刷りでは2000部以下の印刷に向いています。また、印刷版を作る必要がないオンデマンド印刷は、修正や加筆の多い印刷物や、「バリアブル印刷」とよばれる1枚ずつ違う内容を印刷したい場合にも適しているというメリットがあります。
そのため、オンデマンド印刷は夏期講座など使う季節が限定されているテキストやPOP、イベント限定の数種類のパッケージなど、短期間・少部数で使用するものの印刷に選ばれることが多いです。

オンデマンド印刷は、特色が使用できないことや色ムラが出やすいなどのデメリットがあります。そのため、ベタ塗りや薄い色のグラデーションがあるデザインで均一な色にこだわりたい場合は注意が必要です。
色の出方が変わってしまう理由は、温度や湿度の変化と使用するインクの種類によるものです。オンデマンド印刷は粉末インクを使う機械が多く、液体インクと比較し均一にインクがのらないため、広い面積を同じ色で均一に塗る「ベタ」がある場合色ムラが出やすくなります。
しかし近年は、高性能に進化したオンデマンド印刷機もあるため、印刷の品質も安定しさらに向上してきています。どんな仕上がりになるか業者に相談すると良いでしょう。

オフセット印刷は、1,000部を超えるような刷物向きの印刷方法です。印刷版や液体インクを使い、色ムラも起きにくく、細い線や小さな文字、グラデーションもキレイに印刷できます。
また、大量印刷でのデザインの再現性がオンデマンド印刷に比べ高いというメリットもあります。これはオフセット印刷の転写時に、印刷版にインクをのせ、さらに「ブランケット」とよばれるゴム製のローラーにインクを転写してから用紙に印刷する工程によるものです。
印刷版と印刷用紙が直接触れないおかげで印刷版が摩耗を防ぎ、画像が一部欠けて印刷されてしまうことが少ないです。さらに、アルミ製の版よりやわらかいブランケットを使って用紙に転写することで、均一に力が加わり、印刷量が多くても仕上がりが安定します。
このような特徴から、大量印刷が必要なチラシやビラ、書籍や新聞、パッケージなどに使われています。利用できるインクや用紙の数も多いため、写真や図などの色にこだわりたいものの印刷には、オフセット印刷が特におすすめです。

仕上がりがきれいで、使用できる色も多く、大量印刷が得意なオフセット印刷ですが、用紙によって色が少し変わってしまうことがあります。
商業印刷で使われるオフセット印刷の多くは液体のインクを使います。そのため、上質系用紙など吸水性が高い紙へ印刷すると、インクが紙に染み込むことで色の彩度が落ち、暗い印象の仕上がりになることもあります。
コート系用紙へのオフセット印刷と比べると、仕上がりイメージが違う場合もあるので、使用する用紙ごとに試し刷りなどを行い、色の出方を確認すると良いでしょう。

この記事ではオンデマンド印刷とオフセット印刷の仕上がりや印刷できることの違いについてご説明してきました。
オンデマンド印刷とオフセット印刷を比較するとオフセット印刷の方がきれいに印刷できます。この大きな違いは「印刷版」の有無でした。印刷版が無く、少量でも低価格でご提供できるのが「オンデマンド印刷」。印刷版があり、百、千単位の多量印刷を高品質でできるのが「オフセット印刷」です。
こだわりの冊子を少量作成されるのであれば、オンデマンド印刷がおすすめです。
少量でも高品質・低価格の印刷を提供しているので、ぜひ冊子製本キングにご相談ください。




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