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ノドとは何?印刷物ごとの余白の取り方や読者に与える印象も解説

更新:2021年3月25日
ノドとは何

冊子作成において無線綴じ冊子印刷で進めようとした際に、「ノド」という名称を目にしたことはありませんか?実は無線綴じ冊子印刷を行う場合、ノドの知識は冊子の見栄えを左右する重要なポイントとなります。そこで今回は、ノドという名称についての説明や余白との関連性、無線綴じ冊子印刷におけるノドの設定方法を詳しく説明します。

ノドとは、冊子の部位の名称の一つで、冊子を開いたときの中側にあたる部分を指します。反対に、冊子を開いたときの外側にあたる部分を「小口」と呼び、冊子の上側は「天」、冊子の下側は「地」と呼びます。また、ノドの裏側、一般的に背表紙といわれる部分は「背」と呼びます。

無線綴じ冊子印刷では、丁合いされた冊子の背を削る「ミーリング」と呼ばれる作業を加えたのち、糊付けをして表紙を接着するという工程をたどります。そのため、ページ数が多ければ多いほど冊子を完全に開ききることができず、ノドに近い部分は隠れて見にくくなってしまうのです。

ページが多くなった場合でも、見開き部分が隠れることを気にせず読めるようにするには、ノドの近くから離して文字や図版の配置をする考慮が必要です。組版ソフトでレイアウトする際には、最初にノドの余白を設定してから原稿を作成するとスムーズに進めることができます。

それに関連して、用紙を真ん中から二つ折りにしてホチキスで留める中綴じ冊子印刷の場合は、ノドの部分を開ききれるページ数であれば、基本的にはノドの余白を気にする必要はありません。ただし、冊子の始まりと終わりのページになるにつれてノドの部分が隠れる場合もあるため、ページ数が多い場合などに心配であれば、15mm〜20mm程度の余白を作っておくことをオススメいたします。

冊子製本キングではWord、PowerPoint、illustratorのテンプレートをご用意しております。制作する際にはテンプレートで表示されるデータには外側から「塗り足し線」「仕上がり線」「内側30mm」の3本のラインが表示されているので、それに沿ってデザインを配置してください。
ノドの余白の取り方については無線綴じの場合、ノド側(ページの内側)の「仕上がり線」より15mm〜20mm程度の余白を空けてください。文章など読みやすさを重視したい冊子の場合は20mm以上空けることをおすすめします。

データ作成の際に余白をとる箇所について

小説や文庫本、論文などの文字を中心とした冊子を作成したい場合は、ノドの余白をどのように設定をすればよいのでしょうか。

まず、なぜノドの余白が必要なのかというと、無線綴じ冊子印刷の特性上、ノドの部分が完全に開ききらないため、余白を設けずにレイアウトしてしまうとノドが隠れてしまって文字や図版が隠れてしまうということがあります。

そのため、通常の無線綴じ冊子印刷の場合では、ノドの余白には15mm〜25mmを取ることを目安とし、ページ数の増減による開きやすさを見ながら、余白を広げていくとよいでしょう。ページごとの余白の目安は、具体的には下記のとおりとなります。

ノドの余白の目安

16ページ程度の薄い冊子 50ページ以上 100ページ以上
15mmほど 20mmほど 25mmほど

また、天地と小口の余白については、それぞれ10mm以上を取るのがおすすめです。余白を狭く設定してしまうと、圧迫感のある見た目となるだけでなく、ページを指でめくるときに文字が隠れてしまいます。また、上下左右ともバランスのとれた余白を持たせることで、すっきりとした可読性のあるデザインとなります。全体のバランスを見ながら、好みの余白を設定するとよいでしょう。

デジタルではなくアナログで描いた漫画を冊子にするという場合は、漫画用の原稿用紙を用いて作成するのがおすすめです。漫画用の原稿用紙にはさまざまな枠線が最初から配置されており、ノド、内枠、仕上がり線、タチキリなどのガイドに従って描いていくことで印刷時に失敗しにくくなります。ノド部分についても余白が定められているため、余白にはみ出すことのないよう、内枠と呼ばれる枠内に収まるように文字や絵を配置することで、製本後に開いてみてもノドの影響を受けにくく、整った仕上がりになります。

また、デジタルで漫画制作を行う場合には、インターネット上から漫画用の原稿用紙のテンプレートをダウンロードし利用するとよいでしょう。

無線綴じ冊子印刷において、ノドの部分が隠れてしまうことは避けられず、見開きで写真やイラストを大きく載せる場合、見開いたときに写真やイラストが隠れたり、ヨレて見えにくくなったりすることがあります。そのため、人物の顔や静物など、写真やイラストのメインとなる部分がノドの近くにならないよう、レイアウトに考慮することが必要です。ページ数が少ない冊子を作成するのであれば、中心まで見開くことができてノドの部分をあまり気にしなくてもよい中綴じ冊子印刷を検討してみるのもよいでしょう。

冊子の余白の広さは、どのような種類の冊子を作成するかによって、必要性は異なります。

小説や文庫、論文などの文字を中心とした冊子の場合は、余白を多く取ることで、可読性が高まります。また、全体的にバランスのとれた余白であれば、スッキリと洗練された印象となり、余裕があることにより高級感を与える期待も持てます。反対に余白が狭ければ、文字がぎっしり詰まっていることで圧迫感や読みにくさを与えてしまうことになります。

余白に余裕を持たせたいという場合は、通常の余白に5〜10mmを加えて調整します。余白が広すぎると寂しい印象になってしまうので、バランスを確認しながら調整していくとよいでしょう。

大判の書籍や会社案内、パンフレットのように、写真や図版などが多いグラフィック中心の冊子やインパクトを与えることが目的の冊子では、余白が狭くても読みにくさに影響しないため、余白を気にしすぎる必要のない場合もあります。

今回は、ノドという名称の説明と、無線綴じ冊子印刷におけるノドと余白の関連性やその設定について説明しました。
時間をかけて丁寧に作成した冊子が、ノドという名称を知らなかったことで余白を十分に取れず、圧迫感のある印象を与えてしまったり読みにくかったりしたのでは、これまでの苦労が台無しになります。
また、作成する冊子によって余白の取り方に違いがあることを知っておけば、今後の冊子作成にも必ず役立ちます。
専門的な名称の知識の幅を広げて、よりよい冊子作成を目指してはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました!

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